講義名 代数学特論B(Advanced topics in Algebra B) 科目コード:MTH.A402
開講学期 2Q 単位数 1--0--0
担当 PURKAIT SOMA 准教授:本館2階219号室(内線3397)
【講義の概要とねらい】
本講義は "Advanced topics in Algebra A" (代数学特論A) で学習した内容に基づいて、フックス群の保型形式の定義および代数的構造について学ぶ。また、 ヘッケ作用素と保型形式のL関数の理論(解析接続、関数方程式、オイラー積)を紹介する。時間が許せば、合同数問題への応用も紹介する。
【到達目標】
保型形式、ヘッケ作用素、保型L関数の基本的な概念を理解することができる。 具体例やアプリケーションを通じて、現代の研究におけるモジュラー形式の重要性について知見を得ることができる。
【キーワード】
保型形式、ヘッケ作用素、保型L関数、新形式、テータ関数
【学生が身につける力】
専門力
【授業の進め方】
通常の講義形式による
【授業計画・課題】
第1回 | 保型形式、保型形式の空間の次元 |
第2回 | ポアンカレ級数とアイゼンシュタイン級数 |
第3回 | 合同部分群のモジュラー形式、ヤコビのテータ関数 |
第4回 | ヘッケ環 |
第5回 | モジュラー群のヘッケ環、ヘッケ固有形 |
第6回 | 保型L関数、オイラー積、新形式 |
第7回 | 保型L関数、解析接続、関数方程式 |
課題は講義中に指示する
【授業時間外学修(予習・復習等)】
学習効果を上げるため、講義やその他資料で提供する参考資料の閲覧を推奨する。
【教科書】
使用しない
【参考書、講義資料等】
Neal Koblitz, Introduction to Elliptic Curves and Modular forms, GTM 97, Springer-Verlag, New York, 1993
Toshitsune Miyake, Modular Forms, english ed., Springer Monographs in Mathematics, Springer-Verlag, Berlin 2006
The 1-2-3 of Modular Forms, Universitext, Springer 2008
【成績評価の基準及び方法】
上記レポートの解答状況による。詳細は講義中に指示する。
【関連する科目】
MTH.A401 : 代数学特論A
ZUA.A331 : 代数学特別講義A
ZUA.A332 : 代数学特別講義B
【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
MTH.A401 : 代数学特論A