講義名 代数学続論 (Algebra III)  科目コード:MTH.A331
開講学期 3Q 単位数 1--1--0
担当 馬 昭平 准教授:本館2階218号室(内線3301)



【講義の概要とねらい】
本講義の主要なテーマは体の理論、特にガロア理論を中心とする体の拡大理論である。体の理論は現代数学を学ぶ際の基本の一つである。
本講義ではガロア対応などの体論の基本定理を習得し、また自然界に現れるいろいろな体(代数体、有限体、関数体、p進体)になじむことを目的とする。

【到達目標】
体の拡大に関するいろいろな性質を理解する。ガロア対応を理解する。いろいろな体の具体例になじむ。

【キーワード】
体、体の拡大、ガロア群、ガロア対応、有限体、p進体、数体、関数体

【学生が身につける力】
専門力、展開力(探究力又は設定力)、展開力(実践力又は解決力)

【授業の進め方】
通常の講義形式の講義中に演習形式を組み入れる

【授業計画・課題】

第1回 体とは
第2回 体の拡大
第3回 最小分解体、正規拡大
第4回 分離拡大と非分離拡大
第5回 ガロア拡大、ガロア対応
第6回 ガロア群の様々な計算例
第7回 ガロア理論と被覆空間
第8回 有限体
第9回 平方剰余の相互法則
第10回 2次体
第11回 数体
第12回 円分体:クロネッカー・ウェーバーの定理
第13回 クロネッカーの青春の夢
第14回 p進体


課題は講義中に指示する

【教科書】
特になし

【参考書、講義資料等】
藤崎源二郎『体とガロア理論』(岩波書店)
堀田良之「環と体」
加藤、斎藤、黒川「数論I」
セール「数論講義」

【成績評価の基準及び方法】
試験及び演習による。 詳細は講義中に指示する。

【関連する科目】
MTH.A301 : 代数学第一
MTH.A302 : 代数学第二

【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
数学が好きであること。