講義名 幾何学概論第二(Introduction to Geometry II) 科目コード:MTH.B212
開講学期 4Q 単位数 1--0--0
担当 本田 淳史 非常勤講師
【講義の概要とねらい】
MTH.B211 幾何学概論第一に続き,主に以下の事項を学ぶ:
正則曲面のパラメータ表示,第一基本形式・⻑さ・角度・面積,第二基本形式・主曲率・Gauss曲率・平均曲率,測地線,Gauss-Bonnetの定理,曲面論の基本定理の意味.古典的な曲面の微分幾何学の基本事項を身につけるとともに,現代の微分幾何学を学ぶための準備を行う.
【到達目標】
3次元ユークリッド空間内の曲面の微分幾何学の基本的な事項,とくに,曲面の曲率の概念と,その幾何学的な性質を学ぶ.
(1) 曲面のパラメータ表示とパラメータ変換,パラメータによらない量の概念を知る.
(2) 曲面の曲率と曲面の形状の関係を知る.
(3) 曲面の大域的性質と局所的性質の具体例を知る.
(4) 理論の具体例を計算によって確認する.
【キーワード】
微分幾何学・曲面・Gauss曲率・平均曲率・Gauss-Bonnetの定理
【学生が身につける力】
専門力、教養力
【授業の進め方】
以下の授業計画は開講形態等の事情により変更する可能性がある.
毎回の講義にて (1) 講義内容に関連する問題を解く (2) 講義内容に関する質問あるいは講義資料等の誤りの指摘,の2つからなる課題を与える.これを材料に講義を組み立てる.
【授業計画・課題】
授業計画 | 課題 | |
第1回 | パラメータ変換・長さ・面積 | 課題は講義中に指示する. |
第2回 | 第一基本形式・第二基本形式 | 課題は講義中に指示する. |
第3回 | 主曲率・ガウス曲率・平均曲率 | 課題は講義中に指示する. |
第4回 | 平均曲率・ガウス曲率の幾何学的性質 | 課題は講義中に指示する. |
第5回 | 曲面論の基本定理(驚異の定理) | 課題は講義中に指示する. |
第6回 | 測地線 | 課題は講義中に指示する. |
第7回 | ガウス・ボンネの定理 | 課題は講義中に指示する. |
【授業時間外学修(予習・復習等)】
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
【教科書】
梅原雅顕・山田光太郎「曲線と曲面(改訂版)」裳華房
【参考書、講義資料等】
小林昭七「曲線と曲面の微分幾何」裳華房
【成績評価の基準及び方法】
2022年度と評価方法を変える予定.最初の講義で詳細を説明する.
【関連する科目】
MTH.B211 : 幾何学概論第一
LAS.M102 : 線形代数学第一・演習
LAS.M106 : 線形代数学第二
LAS.M101 : 微分積分学第一・演習
LAS.M105 : 微分積分学第二
【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
MTH.B211 「幾何学概論第一」を履修しているか,内容を理解していること.
【連絡先】
kotaro[at]math.titech.ac.jp ※“[at]”を“@”(半角)に変換してください。
【オフィスアワー】
設定しない.
必要に応じて教室か電子メイルでコンタクトをとること.
【その他】
詳細は講義 web ページおよびT2Scholaを参照のこと.
Webページ:http://www.math.titech.ac.jp/~kotaro/class/2021/geom-2/index-jp.html
関連する科目は,記入欄が少ないので直接関連する科目のみを挙げた.
その他に 「微分方程式概論第一」,「微分方程式概論第二」 ,「位相空間論第一」,「位相空間論第二」,「位相空間論第三」,「位相空間論第四」 ,「幾何学第一」,「幾何学第二」,「幾何学続論」
,「複素解析第一」,「複素解析第二」 などの科目と関連がある.