講義名 解析学特論C(Advanced topics in Analysis C)  科目コード:MTH.C403
開講学期 3Q 単位数 1--0--0
担当 坂本 祥太 助教:本館3階314B号室(内線2203)


【講義の概要とねらい】
Botlzmann方程式の基礎理論について解説する。
特に切断Boltzmann方程式の平衡状態周りの時間大域解の構成について解説する。
本講義は引き続き行われる「解析学特論D」に続くものである。

【到達目標】
Boltzmann方程式の基本性質と、エネルギー法など偏微分方程式の基本的な技法の理解

【キーワード】
Boltzmann方程式、流体力学の方程式、解の存在と一意性、エネルギー法

【学生が身につける力】
専門力

【授業の進め方】
通常の講義形式で行う.適宜レポート課題を出題する.

【授業計画・課題】

第1回 Boltzmann方程式の定義
第2回 Boltzmann方程式がもつ各種保存則
第3回 平衡状態に近い場合の切断Boltzmann方程式の適切性 1: 問題設定
第4回 平衡状態に近い場合の切断Boltzmann方程式の適切性 2: 線形項の性質
第5回 平衡状態に近い場合の切断Boltzmann方程式の適切性 3: Macro-micro分解
第6回 平衡状態に近い場合の切断Boltzmann方程式の適切性 4: 非線形項の評価
第7回 平衡状態に近い場合の切断Boltzmann方程式の適切性 5: 主定理の証明


課題は講義中に指示する

【授業時間外学修(予習・復習等)】
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

【教科書】
使用しない

【参考書、講義資料等】
Robert T. Glassey, The Cauchy Problem in Kinetic Theory, 1996.

【成績評価の基準及び方法】
レポート課題(100%)による

【関連する科目】
MTH.C404 : 解析学特論D

【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
Lebesgue積分と、関数解析の初歩を理解していることが(必須ではないが)望ましい。