講義名 幾何学概論第一(Introduction to Geometry I) 科目コード:MTH.B211
開講学期 3Q 単位数 1--0--0
担当 山田 光太郎 教授:本館2階231号室(内線3389)
【講義の概要とねらい】
線形代数学,微分積分学から必要な事項を整理したのち,以下の事項を学ぶ:平面曲線のパラメータ表示・弧長・曲率・曲率の幾何学的意味・フルネの公式・平面曲線の基本定理・空間曲線の曲率と捩率・空間曲線の基本定理.
平面・空間曲線の微分幾何学の基本事項を通して,これまでに学んだ線形代数学・微分積分学が使われる場面を体験し,変換・不変量といった現代幾何学の基本的な概念を知る.本講義は直後に開講される「幾何学概論第二」へ続くものである。
【到達目標】
平面曲線,空間曲線の微分幾何学の基本的な事項を学ぶ.
(1) 曲線の曲率や捩率を合同変換やパラメータ変換で不変な量としてとらえ,それが曲線を決定すること(曲線論の基本定理)を理解する.
(2) 閉曲線の位相幾何学的な性質と曲率の関係を通して,局所的な概念と大域的な概念の違いを知る.
(3) これらの理論を具体例の計算によって確認する.
【キーワード】
微分幾何学・平面曲線・空間曲線・曲率・捩率・合同変換
【学生が身につける力】
専門力
【授業の進め方】
課題(問題・質問)に関するコメント,講義,課題出題のセットを繰り返す.
なお,以下の授業計画は,開講形態等諸般の事情により変更の可能性がある
【授業計画・課題】
第1回 | ユークリッド空間・平面曲線の基本定理 |
第2回 | 曲線のパラメータ表示と弧長 |
第3回 | 曲率円・閉曲線 |
第4回 | フルネ・セレの公式 |
第5回 | 空間曲線の基本定理 |
第6回 | 陰関数定理 |
第7回 | 理解確認 |
課題は講義中に指示する。
【授業時間外学修(予習・復習等)】
課題の実施には平均して100分程度かかる模様。
【教科書】
梅原雅顕・山田光太郎 「曲線と曲面(改訂版)」 裳華房
【参考書、講義資料等】
小林昭七 「曲線と曲面の微分幾何」 裳華房
【成績評価の基準及び方法】
評価方法は2020年度と変える予定.最初の授業で説明する.
【関連する科目】
MTH.B212 : 幾何学概論第二
LAS.M102 : 線形代数学第一・演習
LAS.M106 : 線形代数学第二
LAS.M101 : 微分積分学第一・演習
LAS.M105 : 微分積分学第二
【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
「線形代数学第一・演習」,「微分積分学第一・演習」,「線形代数学第二」,「微分積分学第二」で学ぶ内容は既知として授業を行う(単位取得は条件としない).
【連絡先】 ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。
kotaro[at]math.titech.ac.jp
【オフィスアワー】
設定しない.
必要に応じて教室か電子メイルにて連絡すること.
【その他】
【講義がオンラインか対面かにより,評価方法,授業の進め方が異なる可能性がある.開講時期が近づいたら連絡するので注意すること】
詳細は講義 web ページおよびT2SCHOLAを参照のこと.
Web ページ:http://www.math.titech.ac.jp/~kotaro/class/2021/geom-1/index-jp.html
関連する科目は,記入欄が少ないので直接関連する科目のみを挙げた.
その他に 「微分方程式概論第一」,「微分方程式概論第二」 ,「位相空間論第一」,「位相空間論第二」,「位相空間論第三」,「位相空間論第四」 ,「幾何学第一」,「幾何学第二」,「幾何学続論」,「複素解析第一」,「複素解析第二」
などの科目と関連がある.