講義名 代数学特論G1(Advanced topics in Algebra G1) 科目コード:MTH.A507
開講学期 3Q 単位数 1--0--0
担当 鈴木 正俊 准教授:本館2階205号室(内線3382)
【講義の概要とねらい】
保型L関数の理論は,現代数論の主要研究分野のひとつであり,関連分野を含めて,現代数学で日々重要さを増している.この講義では,保型L関数に関連した基礎事項について解説したうえ,劣凸評価に関する近年の進展に触れる.本講義は,引き続き行われる「代数学特論H1」に続くものである.
【到達目標】
・保型L関数に関連した基礎的概念と手法について理解する.
・保型L関数の理論における現代的発想と道具を身につける.
・保型L関数についての知見を深める.
【キーワード】
モジュラー形式、保型表現、保型L関数、劣凸問題
【学生が身につける力】
専門力
【授業の進め方】
通常の講義形式.また, 適宜レポート課題を出す.
【授業計画・課題】
第1回 | リーマンゼータ関数とディリクレL関数 |
第2回 | 古典的劣凸評価問題 |
第3回 | 古典的モジュラー形式 |
第4回 | アデール環とイデール群 |
第5回 | ディリクレ指標とGL(1)の表現 |
第6回 | 古典的保型形式のアデール化 |
第7回 | 保型形式とGL(2)の表現 |
第8回 | WhittakerモデルとFourier展開 |
課題は講義中に指示する
【授業時間外学修(予習・復習等)】
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
【教科書】
使用しない.
【参考書、講義資料等】
詳細は講義中に指示する.
【成績評価の基準及び方法】
上記レポートの解答状況による (100%). 詳細は講義中に指示する.
【関連する科目】
MTH.A508 : 代数学特論H1
MTH.A301 : 代数学第一
MTH.A302 : 代数学第二
MTH.C301 : 複素解析第一
MTH.C302 : 複素解析第二
【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
学部程度の代数学,複素関数論