講義名 代数学特論B1(Advanced topics in Algebra B1) 科目コード:MTH.A406
開講学期 2Q 単位数 1--0--0
担当 内藤 聡 教授:本館2階232号室(内線2206)
【講義の概要とねらい】
この講義は、代数学特論 A1 の続きである。
表現論における最も重要な問題の一つは、既約表現の指標に対する明示的な公式を与える事である。
この講義のねらいは、Littelmann によるパス模型の理論の、複素有限次元半単純リー環の表現論への具体的な応用を述べることであり、
特に、複素半単純リー環の有限次元既約最高ウエイト表現に対する明示的な指標公式を、Lakshmibai-Seshadri (LS) パスを用いて与える事である。
【到達目標】
この講義の目標は、有限次元複素半単純リー環の既約表現の指標を、Lakshmibai-Seshadri path によって具体的に書き下すことができるようになることである。
【キーワード】
半単純リー環、既約最高ウエイト表現、結晶基底、Lakshmibai-Seshadri パス、指標公式
【学生が身につける力】
専門力
【授業の進め方】
通常の講義形式による授業を行う。
【授業計画・課題】
第1回 | 抽象クリスタル |
第2回 | クリスタルに対するテンソル積の規則 |
第3回 | LS パスへのワイル群の作用 |
第4回 | ワイルの指標公式 |
第5回 | LS パスによる組合せ論的指標公式 |
第6回 | 組合せ論的指標公式の証明 |
第7回 | Littlewood-Richardson 規則 |
第8回 | PRV 予想とその証明 |
課題は講義中に指示する
【教科書】
特になし
【参考書、講義資料等】
M. Kashiwara, Bases cristallines des groupes quantiques, Cours Specialises, Vol. 9, SMF.
【成績評価の基準及び方法】
レポート課題の評価による。詳細は講義中に指示する。
【関連する科目】
MTH.A203 : 代数学概論第三
MTH.A204 : 代数学概論第四
MTH.A301 : 代数学第一
MTH.A204 : 代数学概論第四
【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
特になし
【その他】
予備知識を気にせず、わからないことは率直に聞いてください。