講義名 代数学特論B(Advanced topics in Algebra B) 科目コード:MTH.A402
開講学期 2Q 単位数 1--0--0
担当 田口 雄一郎 教授:本館2階217号室(内線3386)
【講義の概要とねらい】
この講義は1Qに開講される「代数学特論A」に続くものである。ガロア表現のゼータ函数に関する最も著しい結果の一つとして「保型性」の証明がある(その応用として
Fermat の最終定理や佐藤-Tate
予想が証明された)。この講義では保型形式について復習した後、ガロア表現の保型性の証明に使はれる道具を準備し、証明の概略を解説する。
【到達目標】
この講義の基礎概念であるガロア表現、保型形式、保型性等に親しむ事。
それらを基に、自分で新しい事を考へられる様になる事。
【キーワード】
ガロア表現、保型形式、保型性
【学生が身につける力】
専門力、課題設定力、実践力または解決力
【授業の進め方】
通常の講義形式による講義に問題演習を取り込む。
【授業計画・課題】
第1回 | 保型形式 |
第2回 | モジュラー曲線 |
第3回 | ヘッケ環 |
第4回 | ガロア表現の変形理論 |
第5回 | セールの保型性予想とフォンテーヌ-メイザー予想 |
第6回 | R=T型定理(その1) |
第7回 | R=T型定理(その2) |
第8回 | R=T型定理(その3) |
課題は講義中に指示する
【教科書】
特になし
【参考書、講義資料等】
斎藤毅『フェルマー予想』(岩波書店)2009年
「l進ガロア表現とガロア変形の整数論」 報告集
http://www.math.sci.osaka-u.ac.jp/~ochiai/ss2009proceeding/ss2009proceeding.html
「R=Tの最近の発展についての勉強会」報告集
http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~gokun/R=T.html
【成績評価の基準及び方法】
レポートによる。 詳細は講義中に指示する。
【関連する科目】
MTH.A401 : 代数学特論A
【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
特になし