講義名 幾何学特論B1(Advanced topics in Geometry B1) 科目コード:MTH.B406
開講学期 2Q 単位数 1--0--0
担当 山田 光太郎 教授:本館2階231号室
【講義の概要とねらい】
ユークリッド空間の曲面論の続きとして,平坦でない空間形(球面・双曲空間)とユークリッド空間の曲面論を統一的に学ぶ.例として平均曲率一定曲面を扱い,ユークリッド空間の曲面と双曲空間・球面の曲面の間の局所等長対応(ローソン対応の名で知られている)を紹介する.
【到達目標】
次のことを知る:
・球面・双曲空間の曲面に対する曲面論の基本定理
・空間形の平均曲率一定曲面の間の局所等長対応
・平均曲率一定曲面の構成法
【キーワード】
曲面論の基本定理,平均曲率一定曲面,局所等長対応,ローソン対応
【学生が身につける力】
専門力
【授業の進め方】
標準的な講義.各回宿題を課す.
【授業計画・課題】
第1回 | 空間形(球面・ユークリッド空間・双曲空間) Space forms (the sphere, the Euclidean space and the hyperbolic space) |
第2回 | 3次元空間形の曲面 |
第3回 | 全臍的曲面 |
第4回 | ガウス・ワインガルテンの公式 |
第5回 | 曲面論の基本定理 |
第6回 | 平均曲率一定曲面,局所等長対応 |
第7回 | 平均曲率一定曲面の構成 |
第8回 | (デロネイ曲面とウェンテ・トーラス) |
課題は講義中に指示する
【教科書】
特になし.必要に応じて講義資料を配布する.
【参考書、講義資料等】
梅原雅顕・山田光太郎「曲線と曲面(改訂版)」裳華房
【成績評価の基準及び方法】
各回の宿題により評価を行う
【関連する科目】
MTH.B211 : 幾何学概論第一
MTH.B212 : 幾何学概論第二
MTH.B405 : 幾何学特論A1
【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
MTH.B211 幾何学概論第一, MTH.B212 幾何学概論第二に相当する知識 (梅原・山田著「曲線と曲面」(改訂版) の§1から§10
程度の内容),および3次元空間形の基礎的な事項(MTH.B405:幾何学特論A1) を前提とする.
【連絡先】
kotaro@math.titech.ac.jp
【オフィスアワー】
設定しない. 必要に応じて教室か電子メイルでコンタクトをとること.
【その他】
講義内容,成績評価の詳細は,講義webページ http://www.math.titech.ac.jp/~kotaro/class/2017/geom-b
にて公開する.