講義名 代数学特論A(Advanced topics in Algebra A)
開講学期 1Q 単位数 1--0--0
担当 黒川 信重 教授:本館2階228号室(内線2216)
【講義の概要とねらい】
本講義は代数的整数論の基礎と発展の解説を与えるものである。理解の定着のために、講義中に演習問題を提示するので、レポートとして提出すること。この講義は、2Qに行われる「代数学特論B」に続くものである。
代数的整数論とは、通常の整数および代数的整数の研究を行うものである。代数的整数論には、フェルマー予想やリーマン予想などのように有名な予想・問題が数
多く存在する。本講義では、代数的整数の基礎からはじめて、基本的概念を例を豊富にあげつつ解説する。さらに、現代の代数的整数論の発展の源泉となっているラングランズ予想・非可換類体論へと、簡単な導入を行う。
【到達目標】
特に重要な概念は以下の通りである: 代数的整数、素元分解、素イデアル分解、代数的集合、ゼータ関数。
【キーワード】
代数的整数、素元分解、素イデアル分解、代数的集合、ゼータ関数
【学生が身につける力】
専門力
【授業の進め方】
通常の講義形式による講義に問題演習を組み入れる。
【授業計画・課題】
第1回 | 代数的整数の定義、代数的整数の例 |
第2回 | 代数的整数論の歴史、有名な予想と古典的問題 |
第3回 | 代数的整数環の基本構造、ディリクレ単数定理 |
第4回 | 類体論の構造と非可換類体論への道 |
第5回 | 非可換類体論とラングランズ予想 |
第6回 | フェルマー予想 |
第7回 | 佐藤テイト予想 |
第8回 | 21世紀の代数的整数論 |
課題は講義中に指示する
【教科書】
特になし
【参考書、講義資料等】
加藤・黒川・斎藤 『数論 T』 岩波書店、2005年。
黒川・栗原・斎藤 『数論 U』 岩波書店、2005年。
【成績評価の基準及び方法】
上記レポートの解答状況による。 詳細は講義中に指示する。
【関連する科目】
MTH.A402 : 代数学特論B
【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
特になし