講義名 幾何学特論第六Special Lectures on Geometry VI
開講学期 後学期 単位数 1--0--0
担当 田辺 正晴 助教:本館3階314B号室(内線:2203)



【講義の目的】
リーマン多様体上のHodge star 作用素,Hodge 分解等に対して,単体複体上にもこれらに対応するものがある.
単体複体がコンパクトで向き付け可能なリーマン多様体の三角形分割から得られているときに,
分割を細かくして行くとこれら単体複体上の対応物が,smoothなものに収束することを見る.

【講義計画】
1.Hodge star 作用素,Hodge 分解
2.単体複体上のHodge star 作用素,Hodge 分解
3.de Rham map(微分形式からコチェインへの写像),Whitney map(コチェインから微分形式への写像)
4.収束定理

【教科書・参考書等】
教科書はとくに使用しない.参考書,参考文献は必要に応じて紹介する.

【関連科目・履修の条件等】
複素解析,可微分多様体,位相幾何学の基本的な事項は修得済とみなして講義を行う.

【成績評価】
レポート等.

【担当教員から一言】
最初は形式的にリーマン多様体上でのまねをして,定義,証明がすすめられるだけかに見えた単体複体上の対応物が,
de Rham map,Whitney mapを使って結びつけられ,さらに収束する様を見るのは驚きです.

【注意事項】
講義期間は後期の前半です.
10月2日から始めて,計7回の予定です.