講義名 整数論第二(Number Theory II)
開講学期 後学期 単位数 2--0--0
担当 水本 信一郎 准教授:本館3階348号室(内線3300)



【講義の目的】
代数的整数論の基礎について講義し,一般論が不定方程式を解くのにどのように
応用されるかを解説する.

【講義計画】
1.準備:ノルムとトレース
2.導入:ノルム形式を含む不定方程式
3.ノルム形式
4.代数体の加群と係数環
5.数の幾何,Minkowski の補題
6.Dirichlet の単数定理
7.加群類
8.はじめの問題の解決,二次形式への応用.

【教科書・参考書等】
講義は次の本の第2章とほぼ同じ筋道でおこなう.手元におく必要はないが,
適宜参照してもよい.

Z. I. Borevich, I. R. Shafarevich: Number Theory
(English translation):Academic Press.


【関連科目・履修の条件等】
学部3年までの代数の知識を仮定する.

【成績評価】
授業中に出題する問題を解いてレポートとして提出.

【担当教員から一言】
不定方程式 x^2 - 2y^2 = 7 のすべての整数解を求める,という素朴な問題が,
代数学を使うことで鮮やかに解かれていく,その美しさを味わってほしい.