講義名 代数学特論第五(Advanced Algebra V)
開講学期 前学期 単位数 2--0--0
担当 藤田 隆夫 教授:本館2階233号室(内線2202)
【講義の目的】
層係数コホモロジー理論およびその応用について解説する.
【講義計画】
1.層の定義,諸例
2.ホモロジー代数の手法と層
3.injective resolution
と層係数コホモロジー理論
4.チェック-コホモロジー理論と幾何学への応用
5.各種のコホモロジー群の比較定理,De Rham の定理,Dolbeault の定理
6.代数幾何学への諸応用(内容は残り時間に応じて考える)
【教科書・参考書等】
教科書は用いないが,参考書は必要に応じ紹介する.
参考書の選択に当たっての相談にも応じる.
【関連科目・履修の条件等】
可換環上の加群やその準同型写像についての基礎事項および
多様体の知識(微分多様体がわかっていればほぼ大丈夫)を仮定する.
【成績評価】
レポート等.
【担当教員から一言】
層係数コホモロジー理論なしに今日の代数幾何学を学ぼうとするのは,
日本語を知らずに日本で暮らそうとするようなもの.
この理論の有効性は微分幾何学,複素関数論,整数論,代数解析など
様々な分野でも発揮されている.