講義名 関数解析 (Functional Analysis)
開講学期 6学期 単位数 2--0--0
担当 川中子 正 准教授 : 本館3階311号室
(tadashi@math.titech.ac.jp)
【講義の目的】
既に皆さんは有限次元の線型代数学を学びました。
この授業では その無限次元 version
の基本を学びます。
応用についても説明します。
【講義計画】
1. ノルム空間(完備性、Hilbert空間、Banach 空間、Lp 空間など)
2. Hilbert 空間における直交性(射影定理、完全直交系など)
3. 線形作用素(有界作用素、compact
作用素など)
4. 線形汎関数と共役空間
(Riesz の表現定理、弱収束、Hahn-Banach の拡張定理、共役作用素など)
5. レゾルベントとスペクトル
【教科書・参考書等】
教科書は指定しない。参考書として以下の本をあげておく。
藤田宏著「理解から応用への関数解析」岩波書店.
増田久弥著「関数解析」裳華房.
黒田成俊著「関数解析」共立出版.
岡本久・中村周:関数解析1(岩波書店).
G. B. Folland, Real analysis; modern techniques and their
applications, John Wiley.
M. Reed and B. Simon: Methods of Modern Mathematical Physics, Vol
I,
Acdemic Press.
【関連科目・履修の条件等】
解析概論(第一,第二),集合・位相(第一,第二)、応用解析序論、
実解析第一を履修していることが望ましい。
内容的には実解析第二と関連が深い。
【成績評価】
レポート、期末試験等の結果を総合的に評価する。
【担当教員から一言】
解析系の分野を志す者は、この科目を実解析第二とともに
履修することを強く勧める。
理解を確かなものにするために 関連の演習(解析学演習C第二)は
とても重要である。
特別なことがない限り、合わせて履修すべきである。