講義名 複素解析第一(Complex Analysis I)
開講学期 5学期 単位数 2--0--0
担当 村田 實 教授:本館2階15号室(内線2210)
【講義の目的】
複素函数論の基礎事項を解説する.複素数を独立変数とする関数に関する
微分積分学である.
【講義計画】
正則函数,べき級数と初等函数,複素積分(Cauchy の定理,留数定理など),
TaylorおよびLaurent 展開などについての要点をしっかり押さえる.
【教科書・参考書等】
教科書:複素解析I, 志賀啓成, 培風館, 2000
参考書:Complex Analysis, L. V. Ahlfors,
McGraw-Hill, 1966;
解析概論, 高木貞治, 岩波書店
【関連科目・履修の条件等】
理工系基礎科目:微分積分学第一,第二を習得している事.また内容を理解していな
いと気がついたときに必要事項を復習すること.原則として解析学演習B第一を並行して
履修すること.
【成績評価】
中間試験(またはレポート)と期末試験による.
【担当教官から一言】
微分積分学を基礎として発展した解析学の本質は複素函数論の立場に立って初めて理
解されるといっても過言ではない.また複素函数論は数学のあらゆる分野で必要不可
欠であるとともに理工学諸分野で必要な常識となっている.