講義名 基礎工業数学第一(a)(Applied Mathematics for Engineers(a))
開講学期 3学期 単位数 2--0--0
担当 村井 隆文 教授 新保 経彦 非常勤講師 中野 實 非常勤講師
【講義の目的】
複素変数の複素数値関数に関する基礎事項を習得する.
実数変数の実数値関数についての微分積分の諸公式が複素関数に
ついても成り立つものがあることを学ぶ。
また,実数と違った点があることを学ぶ。
log(-100), sin(2+5i)の値は一体なんなんだ?など。
【講義計画】
0. 複素数について
1. 複素関数の微分
2. 微分可能関数とコーシー・リーマンの関係式
3. 複素変数の初等関数(三角関数,対数関数,指数関数など)
4. 複素関数の積分
5.コーシーの積分定理(微分可能性と積分可能性の関係)
6.テイラー級数,ローラン級数
7.孤立特異点、留数定理
8.留数定理を用いた実数関数の定積分の求め方
【教科書・参考書等】
0.
教科書:複素関数入門 (サイエンティスト社)
【関連科目・履修の条件等】
理工系基礎科目「微分積分学第一,同第二」(特に、偏微
分、一変数および多変数の積分)を正しく理解していること。
【成績評価】
出席重視.レポート,中間試験・期末試験を総合して成績を
評価する。
【担当教官から一言】
高校以来学んでいる実数関数についての微分積分が,複素関
数の場合どうなるかを理解して欲しい。
これは,高校の数学とまったく違った世界。
特に,塾などでアルバイトしている諸君には必修。