講義名 解析概論第一 a(Advanced Calculus Ia)
開講学期 3学期 単位数 2--0--0
担当 志賀 啓成 教授 :本館2階22号室(内線2219)
【講義の目的】
解析概論第一aでは、解析学の基礎的事項の習得、特に多変数解
析学の理解と応用を目的とします。
【講義計画】
1.実数論
2.多変数関数の微分法
(a) 偏微分、全微分、方向微分
(b) 合成関数の偏微分 (連鎖律)、高階偏微分
(c) 逆関数定理と陰関数定理
(d) 多変数関数の極大・極小問題、ラグランジュの未定乗数法
2. 多変数関数の積分法
(a) 二重積分、三重積分
(b) 線積分、面積分
【教科書・参考書等】
教科書:
続 微分積分読本―多変数 小林 昭七 (著)
裳華房
参考書:
Michael Spivak:Calculus on
Manifolds: A Modern Approach to
Classical Theorems of Advanced Calculus, Perseus Books (Sd)
;
ISBN: 0805390219 ; (June 1965)
(邦訳(斎藤正彦訳):多変数解析学 東京図書、ただし絶版)
杉浦光夫:「解析入門」I・II 東大出版会
【関連科目・履修の条件等】
1年次の微分積分学、線形代数を履修していることを前提。
【成績評価】
レポート(あるいは中間試験)、期末試験と演習による総合評価。
【担当教官から一言】
ε-δ論法を駆使する。1年次に十分理解出来ないでいる諸君は
この授業、演習を通して身につけて欲しい。また、線形代数がここかし
こに顔を出すので、その理解も深まるだろうと期待している。
授業では教科書、参考書としてあげた、続 微分積分読本―多変
数、Calculus on Manifolds: A Modern Approach to
Classical
Theorems of Advanced Calculusの内容が中心になる。これらの本は手
に取って勉強して欲しい。
後者の方は日本語訳が絶版になっているが、古本屋を捜せば見つかるか
も知れない。