講義名 数学最先端特別講義G(Special lectures on current topics in Mathematics G)  科目コード:MTH.E637
開講学期 2Q 単位数 2--0--0

担当 小寺 諒介 千葉大学大学院理学研究院 准教授


【講義タイトル】
Representation theory of Yangians and integrable systems
ヤンギアンの表現論と可積分系


【講義の概要とねらい】
概要:
ヤンギアンの表現論と,関連する可積分系の話題について講義する.

ねらい:
ヤンギアンは,可解格子模型の対称性から生まれた代数系である.そのテンソル積表現はYang-Baxter方程式・R行列と深く関係し,複雑かつ豊かな構造を持つ.また,近年シフトヤンギアンと呼ばれる変種も注目されている.この講義では,元々ヤンギアンが導入された動機と,その後発展した表現論の結果の一部を紹介する.加えて,シフトヤンギアンに関する最近の結果の一部も紹介する.証明を詳細に追うのではなく,手軽に計算できる具体例の説明を中心にするつもりである.

【到達目標】
・ヤンギアンの定義を理解し,生成元の具体的な計算ができるようなる.
・簡単な場合にテンソル積表現を計算できるようになる.
・シフトヤンギアンと可積分系の関係を理解する.

【キーワード】
ヤンギアン・量子群・Yang-Baxter方程式・R行列・表現論・可積分系

【学生が身につける力】
専門力

【授業の進め方】
通常の講義形式で行う.

【授業計画・課題】

第1回

・Yang-Baxter方程式とR行列
・ヤンギアンのRTT表示とDrinfeld表示
・テンソル積表現
・シフトヤンギアン


課題は講義中に指示する

【授業時間外学修(予習・復習等】
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

【教科書】
使用しない

【参考書、講義資料等】
講義中に指示する.
*参考:https://www.math.s.chiba-u.ac.jp/~kodera/intensivelecture2023.html

【成績評価の基準及び方法】
レポート課題 (100%) による.

【関連する科目】
MTH.A301 : 代数学第一
MTH.A302 : 代数学第二

【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
特になし