講義名 英語理学特別講義(数学5)(Special Lecture on Science in English (Mathematics 5))  科目コード:MTH.E443
開講学期 1Q 単位数 1--0--0
担当 PAJITNOV Andrei (University of Nantes and Tokyo Tech.)

【講義題目】
 Morse theory and Novikov homology
 
【講義の概要とねらい】
1920年代初めにM. Morseは、多様体上の滑らかな関数の臨界点の個数が多様体のトポロジーと密接に関係していることを発見した。現代の微分トポロジーにおける基礎理論の一つであるMorse理論は、この発見から始まった。
円周値Morse理論は、1980年代のS. P. Novikovによる流体力学の一問題の研究に起源を持つ。今日では、幾何学やトポロジーの様々な分野と関係し、現代数学において常に発展を続ける分野の一つである。
本講義では、これらの理論の幾何学的な基礎について体系的な解説を行う。

【到達目標】
Morse理論および円周値Morse理論の基礎を理解する。

【キーワード】
Morse理論、円周値Morse理論

【学生が身につける力】
専門力

【授業の進め方】
通常の講義形式による講義を行う。

【授業計画・課題】

第1回

本講義では、Morse理論および円周値Morse理論の基礎と、以下のようないくつかの話題について解説する。
・Morse-Novikov理論における捩れ係数ホモロジー
・閉1形式に対するMorse-Novikov理論
・結び目や絡み目に対する円周値Morse理論
など。


課題は講義中に指示する

【教科書】
特になし.

【参考書、講義資料等】
A. V. Pajitnov, Circle-valued Morse Theory, Walter de Gruyter.

【成績評価の基準及び方法】

レポート課題(100%)

【関連する科目】
MTH.B301 : 幾何学第一
MTH.B302 : 幾何学第二
MTH.B331 : 幾何学続論
MTH.B341 : 位相幾何学

【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
多様体とホモロジーに関する基礎知識があることが望ましい。