講義名 数学最先端特別講義Q(Special lectures on current topics in Mathematics Q) 科目コード:MTH.E646
開講学期 4Q 単位数 2--0--0
担当 伊藤 哲也 非常勤講師(京都大学大学院理学研究科 准教授)
【講義題目】
順序群と低次元トポロジー
【講義の概要とねらい】
順序群とは、群自身の作用で不変となるような全順序を持つ群である。群上の不変順序構造は代数的な対象であるが、順序群は一次元力学系・低次元トポロジーなどと関連し、現在様々な観点から活発に研究されるようになった対象である。
ここでは、順序群の持つ様々な側面、力学系・トポロジー・組み合わせ構造などについて解説し、順序群の基本事項から、最近の話題・発展についてまで講義する。
特に、ここでは低次元トポロジーと順序群との関連についてを主眼に置き、最近までの結果を系統付けて学習する.
【到達目標】
・ 順序群の基本理論を習得すること
・ 順序群とトポロジーの最近の話題についての知識を得、さらなる研究につなげられるようにすること
【キーワード】
順序群・低次元トポロジー・一次元力学系
【学生が身につける力】
専門力
【授業の進め方】
通常の講義形式で行う.また,適宜レポート課題を出す.
【授業計画・課題】
以下の事柄について講義する ・順序群の代数的な基本 ・順序群と一次元力学系 ・順序構造のなす位相空間と孤立順序 ・三次元多様体の基本群上の順序と葉層構造 ・Heegaard Fleor homologyの関連 ・両側不変順序とAlexander不変量 |
課題は講義中に指示する
【教科書】
適宜参考文献を講義中に紹介する
【参考書、講義資料等】
適宜参考文献を講義中に紹介する
【成績評価の基準及び方法】
レポート課題(100%)による
【関連する科目】
MTH.E646 : 数学最先端特別講義Q
ZUA.E334 : 数学特殊講義D
【履修の条件(知識・技能・履修科目等)】
トポロジーの基本事項を習得していることが望ましい