数学の論文を初めて書く人は (いや、初めてでなくても)
小田忠雄先生の
「数学の常識・非常識 --- 由緒正しい TeX 入力法」
( 数学通信, 第 4 巻 第 1 号, 1999年 5月, pp.95--112 )
を参照されるとよいでせう。

「序」 から少し引用すると:


数学を印刷する際には, 長年にわたって培われてきた様々の合理的な慣習がある.
これまで, 数学者は黒板やレポート等に手書きしたりタイプライターを使用するだけで,
印刷時の指定は専門家 (copy editor) に任せていたので,
これらの慣習に無関心でもあまり差し支えなかった. しかし,
TeX を使用して作成したファイルを直接印刷に利用することも多くなってきた現在では,
伝統に従って由緒正しく TeX 入力する必要がある.
最近, 権威ある出版社から出版される数学書であっても,
慣習に無知な著者による TeX ファイルを, 印刷の専門家がチェックせず
そのまま印刷に使用したと思われるものが多くなっていて嘆かわしい限りである.

…(中略)…

一方, 印刷上の慣例とは無関係ではあるが,
論文を書く際に心掛けるべき事項も数々ある.

本稿では, TeX 入力に関する重要な心得を §1 で述べ,
TeX 入力とは必ずしも関係ないが是非必要と思われる心遣いの例を
§2 においていくつか挙げることにしたい. また, ちょうど良い機会なので,
初学者が犯しがちな数学論文における英語用法の間違いを §3 において列記する.